今月23日、アメリカ最大手の携帯電話会社であるAT&Tが、仮想通貨決済の導入を発表しました。
テキサス州ダラスに拠点を構えるAT&Tは、世界でも最大の通信事業者であり、携帯プロバイダーとしても2番目、子会社のAT&Tコミュニケーションズは固定電話プロバイダーとしてアメリカでもっとも大きな規模でサービスを展開しています。
また、映画会社ワーナー・ブラザース、ニュース専門チャンネルCNNなどを擁する複合企業体であるワーナーメディアなどもグループ傘下に収めており、エンターテイメントとメディア事業では世界最大の収益を誇っています。
BitPayと協力し仮想通貨決済をスタート
今回の発表では、AT&Tは仮想通貨決済サービスを提供するBitPayと協力するとしています。これによって、同社のサービス料金の支払いに仮想通貨を利用することができるようになりました。具体的には「モバイルアプリを使って請求書支払いを行う場合に、BitPayの支払いオプションを選択することで仮想通貨決済が可能になる」と同社はコメントしています。
ジョージア州アトランタに本社を構えるBitPayは、2011年5月にTony Gallippi氏とStephen Pair氏の2人によって設立されました。BitPayの目標は、「企業が仮想通貨決済を導入しやすくすること」です。2013年9月までには1万を超える加盟店が、BitPayを通じたBTC決済を導入しています。
BitPayは現在、「BTC決済を提供する企業としては世界最大規模であり、6大陸で業界をリードする企業にサービスを提供している」と、主張しています。また、Index Ventures、Founders Fund、Felicis VenturesなどがBitPayの支援者となっているようです。
2つの仮想通貨と3つのステーブルコインに対応
BitPayでは、ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の2種類の仮想通貨決済を提供しています。また、Gemini Dollar、USD Coin、Paxos Standardの3つのステーブルコイン(ドルとペッグした仮想通貨)を使った決済も可能です。
AT&Tコミュニケーションズの担当者Kevin McDorman氏は、今回の仮想通貨決済導入に関して次のように述べています。
「AT&Tは、サービスを常に改善し拡大することを目指しています。また、私たちには実際に仮想通貨を使用している顧客もおり、彼らが望む方法で支払いを提供できることを嬉しく思っています」
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