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テザー(USDT)とは?初心者にもわかるTether

テザー(USDT)は、米ドルと同じ価値を持つステーブルコインです。

2019年1月時点では、1日あたりの取引量はビットコイン(BTC)を超えており、仮想通貨市場の中で最も多く取引されている仮想通貨でもあります。そのため、テザーの動向が市場へ与える影響は非常に大きく、仮想通貨を取引するのであれば概要や特徴を必ず抑えておく必要があります。

今回の記事では、テザーの概要から特徴・メリットだけでなく、現在抱えている問題点やデメリットについても詳しく解説していきます。

テザーとは?

テザー_とは?

名称 Tether
単位表記 USDT
発行年月 2015年2月
発行元 Tether Limited社
時価総額 約5,000億円
1日あたりの取引量 約3兆5,000億円
分類 ステーブルコイン

テザーは、2015年2月に発行された仮想通貨です。現在の時価総額は約5,000億円となっており、全体のランキングでは第4位にランクインしています。発行元であるTether Limited社は、仮想通貨取引所ビットフィネックスと同じ親会社となっています。

テザーの特徴・メリット

テザーはステーブルコインのため、他の仮想通貨にはない特徴やメリットを備えています。この項目では、そうしたテザーの特徴・メリットを確認していきます。

米ドルと1対1で価格が連動する安定性

テザー_特徴・メリット テザーの特徴は、米ドルと1対1の割合で価格が連動する点です。法定通貨と価格が連動する仮想通貨である、いわゆるステーブルコインに分類されます。たとえば、1USDが110円だった場合には、1USDTも110円に近づくように価格が推移します。

仮想通貨にはボラティリティ(価格変動)が激しいという問題点がありますが、テザーは米ドルと価格が連動するので、価格が安定しているというメリットがあるのです。たとえば、相場が下落傾向であれば、テザーに交換して資金を避難させるといった使い方も可能です。

取引量が仮想通貨全体の第1位

こうしたメリットもあり、テザーは2019年1月時点で最も多く取引されている仮想通貨となっています。コインマーケットキャップのデータによれば、テザーの1日あたりの取引量は約3兆5,000億円です。ビットコインの1日あたりの取引量は約3兆2,000億円となっているので、約3,000億円テザーが上回っていることになります。国内取引所では取り扱いがありませんが、ほとんどの海外取引所でテザー建ての取引が採用されています。

テザーの問題点・デメリット

テザーは米ドルと連動することで価格が安定しているという特徴があり、世界中で利用されています。そのいっぽうで、疑惑や問題を数多く抱えています。この項目では、そうしたテザーの問題点やデメリットについて確認していきます。

ビットコインの価格操作の問題

テザー_問題点・デメリット

ここ最近で話題となったのが、テザーによるビットコインの価格操作の問題です。

ビットコインは2017年12月に、過去最高値となる約200万円を記録しました。しかし、テキサス大学教授であるJohn M. Griffin氏とAmin Shams氏が共同で発表した論文では、2017年のビットコインバブルを生み出したのはテザーとビットフィネックスであると指摘しています。 論文によると、調査対象となった期間は2017年3月~2018年3月です。この期間において、バブルを生み出したとされる取引高は全体の1%ほどと少ない水準であったことが報告されています。しかし、その1%の取引高は、ビットコイン急騰の50%と関連性が見られたと述べられています。加えて、その他の仮想通貨の急騰とも、64%の関連性があったとのことです。

実際に2017年末のバブル期には、ビットコインだけでなく多くの仮想通貨の価格が急騰しています。

参考|Is Bitcoin Really Un-Tethered?

資産の裏付け問題

一般的に法定通貨と価格が連動するステーブルコインは、その価値の裏付けのため、発行量と同等かそれ以上の法定通貨または同等物を保有している必要があります。

テザーは当初、米ドルと1対1での交換を約束しており、ユーザーは申請することで実際に米ドルと交換を行うことができました。しかし、2019年4月、米ドルの保有量が発行済みのテザーに対して74%しかなく、24%足りていないことが明らかになりました。公式ページでも「100%米ドルに裏付けされている」という表記がなくなり、「米ドルやその他の法定通貨または同等物」へ変更されています。

顧問弁護士によれば、テザーには100%の米ドルの裏付けはないものの、ユーロや人民元など他の資産を合わせることで、テザーの発行量以上の価値を裏付けとして持っていると述べています。実際に、テザーの透明性を示すページでは、現在のテザーの時価総額を上回る資産を持っていることが公開されています。ただし、本当にこれらの資産を保有しているのかは外部からでは確認を取ることができません。

参考|Transparency

随時更新!テザーの最新ニュース3

仮想通貨業界には常に新しい動きがあり、毎日様々なニュースが届きます。

プロジェクトの進捗は通貨の価値に大きな影響を与えるため、公式サイトや公式のSNSなどで最新の情報を取得しながら保有することがオススメです。

ここでは以前Merokoで掲載したテザーの最新ニュースをご紹介します。

2019年、依然としてステーブルコインの中でテザーが取引量の多くを占めている 不正疑惑に価格操作、それでもテザーが人気の理由とは? テザー社、クリスマスまでにゴールド連動のステーブルコイン発行へ

まとめ

以上、テザーについて解説してきました。

今回紹介したように、テザーは米ドルと価格が連動するステーブルコインに分類されます。価格が安定しているため、仮想通貨のデメリットを克服した優れた特徴を備えています。また、取引高でもビットコイン抜いており、2019年1月時点では第1位です。さまざまな疑惑があってもテザーが市場で最も多く取引されているのは、利便性が高いからでしょう。実際にテザーは、イーサリアムやオムニなどさまざまなネットワーク上で発行されており、採用する取引所も多いことから、利便性の面では最も優れた仮想通貨と言えるかもしれません。海外を中心として多くの取引所でテザーが使われており、市場を動かす中心的な存在となっています。

しかし、テザーはさまざまな疑惑から、価格が暴落した過去もあります。日本国内では取り扱われていないですが、海外取引所などでテザー建ての取引をする際には、価格変動には十分に注意するよう心がけましょう。万が一、テザーに関連する悪いニュースが出た場合には、資金を引き上げることをおすすめします。

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