ニューヨークで行われたPodcastのUnchainedのライヴインタビューにて、イーサリアム(ETH)の共同設立者であるヴィタリック・ブテリン氏が、仮想通貨プロジェクトの発展のためには仮想通貨の価格が上昇した方が望ましいと説明しています。
価格が最も重要である理由を語る
ブテリン氏は今回のインタビュー内で、これまでイーサリアムは他の仮想通貨プロジェクトと区別するためにも過剰な価格の上昇に反対だったこと、また、これには金融規制の対象になるような法的リスクを最小限に抑えるという意図があったことを明かしました。
しかし、規制当局も既に仮想通貨やブロックチェーンが何であるかを理解しているため、ブテリン氏もこれまでとは違い仮想通貨の価格は安いより高い方が良いと述べており、その2つの理由を説明しています。
「1つはセキュリティです。価格がゼロだった場合、そのネットワークは安全ではありません。これはPoW(Proof-of-Work)にもPoS(Proof-of-Stake)にも当てはまります。」
「もう1つはETHエコシステム内の多くのブロックチェーンプロジェクトが、資金を仮想通貨で保有している事です。価格が高ければその分資金が豊富となるので、やりたい開発ができるようになります。」
また、このような内容のインタビューが行われたものの、Podcastのリスナーに行ったアンケートでは、「イーサリアムの開発者は価格を重要視しているか?」という質問に対して、約4割が「気にしない」と回答していました。
仮想通貨やブロックチェーンが主流となる業界は?
ブテリン氏はICOについても言及しています。イーサリアムの成功はICOのプラットフォームに利用されていたからだと言う意見を否定し、「どこでICOをしても、最終的にはどこか特定のプラットフォームに集中していたと思う」との持論を主張しました。
また、仮想通貨やブロックチェーンがどの業界で最初に主流となるかと言う問いには
・分散型金融市場
・ゲーム
・IDなどの認証情報
・保険
などの分野で最初に適応されるだろうと予想しています。
また、タイムマシンで過去に戻れたらビットコイン(BTC)の生みの親であるサトシ・ナカモトにどんなアドバイスを送るか?と言った質問には遊び心を覗かせました。
「サトシはエコシステムがどのように進化していくか予想できず、本当に大変な仕事だったであろう」と前置きした上で、「ビットコイン開発者にイーサリアム2.0を組み込むようにアドバイスする」と答えていました。
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