昨年末アップデートを行った仮想通貨カルダノ(ADA)は、以前取引量ランキングでTOP10に位置していたものの、現在ではやや下回り、苦戦を強いられ続けています。しかし、仮想通貨の格付けなどを発表しているWeiss Ratings社は、カルダノがdAppsの王者になる可能性があると評価しました。
「プロジェクトが完全に立ち上がればdAppsの王者に」
仮想通貨エイダですが、取引量ランキングでTOP10の座を明け渡しているとは言えども、プラットフォーム内で完全に立ち上げられたプロジェクトも無く、dApps(分散型プロジェクト)も無いものの、それでも時価総額で10億ドル以上(1000億円)を保持し続けている現状は驚異的と言えます。
仮想通貨の格付けなどを行うWeiss Ratings社は、カルダノが本格稼働すればdAppsの王者になる可能性があると発表しました。
Weiss Ratings社は数日前に、dAppsの上位50のうち、イーサリアム(ETH)ベースのものは3つだけで、トロン(TRX)は21、イオス(EOS)が26となっており、実際にはイオスが議論の余地がないdAppsの王者との見解を示したばかりでした。
今回の理由として以下の様にTwitter上で語っています。
「カルダノはまだ完全に稼働していないため、使用率は低くdAppも実行されていません。一旦実装されればおそらく、イオスのナンバー1の座を奪うようなdAppsプラットフォームになるでしょう。プロトコルが偉大なものになることに関して、私たちは用心深くかつ楽観的な見解を持っています」
#Cardano hasn't fully launched yet, therefore, usage is low and there are no #dApps running on it. Once finished, we expect great things out of the protocol, quite possibly taking #EOS's place as the number one dApp platform. We are cautiously optimistic. #KingOfDapps
— Weiss Crypto Ratings (@WeissCrypto) February 11, 2019
カルダノ創設者もdApps実装の可能性を示唆?
カルダノは昨年末にバージョン1.4にアップデートを行ったものの、弱気市場も相まって思うような復調は見せなかったことで、ここ数か月の動きに失望した投資家らも多いと思われます。しかし、Weiss Ratings社は開発を定期的に続けるこのプロジェクトを正当に評価しています。
今回のツイートに対しユーザーからもカルダノのdApps実装の可能性を問われ、カルダノの創設者であるCharles Hoskinson氏は「これは、建設が終わっていないホテルに誰が滞在しているか尋ねるようなものです」と述べ、dAppsの可能性を示唆しました。
4月17日~18日に開催されるIOHKサミットでロードマップCardano2020が発表される予定で、現在はウォレットのバックエンドやデバックを含むプロジェクトByronのブートストラップの改善を行っています。
その後、開発の次の段階である「Shelley」へと移り、APIを介した第三者の統合をより簡易にし、カルダノ・ネットワークの分散化を目指す予定となっていますが、その時にdAppsへと乗り出すのかもしれません。
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