リップル社のCTOであるDavid Schwartz(デビット・シュワルツ氏)のYouTubeアカウントが一時的に停止されたことが分かりました。YouTube側はなりすましだと説明しています。リップル社は先日、YouTubeに対し訴訟を起こしたばかりでした。
リップル社CTOのチャンネルが一時閉鎖
4月29日グーグル傘下のYouTubeが、リップル社のCTOであるDavid Schwartz(デビット・シュワルツ氏)のアカウントに対し、一時的に停止措置を取っていたことが明らかになりました。
シュワルツ氏は自身のツイッターでなりすましと判断されたと説明し、次の様に述べています。
「妙なことにYouTubeは私のチャンネルをなりすましだとして、一時閉鎖しました。彼らは私が誰のなりすましをしていると思っているのだろうか。」
YouTubeでは規約として「略奪行為・ヘイトスピーチ・嫌がらせ・なりすまし」など悪意のあるアカウントをガイドラインに違反したとして制限または凍結させることができます。
このような措置を取られたアカウントは新しいチャンネルを作ることは禁止されますが、YouTube側が誤って停止または凍結したと思われる場合は異議申し立てを送ることが可能です。
先週、YouTubeに訴訟したばかり
シュワルツ氏のYouTubeアカウントが制限される1週間ほど前に、リップル社と同社のCEOであるBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏が、大量のリップル(XRP)をプレゼントするという詐欺アカウントを阻止しなかったとしてYouTubeを起訴していました。
またリップル社の関係者のYouTubeアカウントを乗っ取り、5000~100万XRPを表示されているアドレスに送付すれば5倍になって返ってくるという詐欺ケースも存在し、数万ドル相当のXRPが被害に遭っていると主張しています。
リップル社とガーリングハウスCEOはYouTubeがこれらの行為があるにも関わらず放置し、かつ詐欺師の動画の広告で利益を得ているとして責任を問う形となっています。
「リップル社はYouTubeに対し更なる被害が出ぬよう措置を繰り返し要求していますが、対応は不十分です。そのためかなりの評判を落とし続けています。」
シュワルツ氏のYouTubeアカウントはこれまで何年間にもわたりアクティブだったために、今回のアカウント停止のタイミングは興味深いものですが、自動アルゴリズムにより機能した可能性が高いと言えます。
これまでに幾度となく仮想通貨関連のアカウントがポリシー違反として、同様の措置を取られその後誤りだとして復活していました。